宅建を取得するメリットは?難易度や合格率も徹底解説

今回は宅建を取得するメリットや難易度について解説していきます。

宅建とは?

宅建とは、「宅地建物取引士」の略称で、不動産取引に必要な国家資格。

家や土地は最低でも数百万円と非常に高価格なものなので、宅建という不動産取引の資格が必要とされるわけです。

以前は「宅地建物取引主任者」という名称でしたが、2014年の法改正で現在の「宅地建物取引”士”」という名称に変更されました。

これによって宅地建物取引士は弁護士や税理士といった仕業の一つとなりました。名称自体は仕業化しましたが、正確に宅建が仕業に当たるかは議論が分かれるところのようです….

ちなみに宅建試験は年間20万人が受ける超人気資格で、社会的な認知度も非常に高いです。

宅建の試験概要

受験費用

7000円

試験日・スケジュール

毎年10月の第3日曜日に実施。

7月:申込開始
8月:試験会場通知の送付
10月:試験

※2020年度試験と2021年度試験はコロナの影響で試験会場の確保が難しかったため、10月試験を受けれない人のために12月試験が行われました。
2022年度も12月試験が実施される可能性がありますが、今のところは不明です。

宅建の試験内容・範囲

試験内容

出題方式:マーク方式(4肢択一式)
出題数:50問
試験時間:2時間

試験範囲

宅建試験は、「①民法、②宅建業法、③法令上の制限、④その他関連知識」の大きく分けて4分野に分かれています。

民法(14問)

民法全体の幅広い知識と不動産関連法についての知識が問われます。4分野の中で一番難しいのがこの民法です。

宅建業法(20問)

宅建業法(宅地建物取引業法)は、宅建業を営むものの免許制度や土地・建物の取引ルールを定めた法律で、この法律の知識が問われます。
出題数は20問とかなり多く全体の40%を占めるので、この宅建業法で得点できるかどうかがポイントとなります。

法令上の制限(8問)

土地・建物に関する様々な制限についての知識を問われる分野。かなりややこしく覚えにくい内容です。

その他関連知識(8問)

住宅ローン控除などのお金の知識や相続・遺言などの知識、地形、建物の構造など幅広い関連知識が問われる分野です。内容がとても幅広いので深入りは禁物です。

宅建を取得するメリット

就職転職に有利

宅建は不動産取引に必要不可欠な資格なので、不動産会社での需要が高いです。不動産会社で就職先を選ばないのであれば、宅建を持っているだけで高確率で就職できます。

また、建築会社や金融機関でも宅建は重宝される資格なので、建築会社や金融機関への就職・転職も有利になります。

なので、宅建は学生でも社会人でも取っておいて損はない資格だと思います。

法律の勉強をした証明になる

宅建は「法律系資格の登竜門」と呼ばれているので、法学部などで法律を学んだ人は法律を勉強した証明として取得してみるのがおすすめです。

キャリアアップの武器になる

資格を持つことで、専門知識の証明ができますし、昇格の条件として資格取得を必須とする企業も増えているので、キャリアアップのために取得を考えてみても良いかもしれません。

資格手当

不動産・金融・建築などの業界であれば、宅建の資格手当がある場合があります。宅建の資格手当は毎月1~5万円が相場なので、例えば宅建の資格手当が3万円の企業なら年間で36万円30年間で1080万円貰える計算になります。

300時間ほど勉強して合格するだけでこれだけ給料が増えるのはコスパ最強だと思います。

仮に資格手当3万の企業で30年間勤める場合、勉強時間の300時間の時給は3.6万円です(笑)。すごくないですか….?

宅建の難易度・合格率

宅建の難易度:まぁまぁ難しい
合格率:15~17%

宅建の合格率はかなり低く5人に1人しか受からない難関資格です。2,3年連続で不合格になっている人も多いです。

それでは、宅建の難易度を他の有名資格と比べてみましょう

簿記1級>>簿記2級=宅建>FP2級

簿記2級と同じぐらいの難易度で、FP2級よりは難しいですが簿記1級よりはかなり簡単です。

難関資格ですが、誰でも頑張れば十分に合格可能なので、適切な勉強をして一発合格を目指しましょう!

宅建の仕事内容・年収

宅建の仕事内容

宅建士しかできな仕事が3つあります。

①重要事項説明
②重要事項説明書に記名押印
③契約書に記名押印

この3つの仕事は宅建士しか行うことができず、事務所の5人に1以上は宅建士でなければなりません。

つまり、宅建は国家資格でありながら「必置資格」と呼ばれる重要な資格なんです!

宅建の年収

宅建士の平均年収は300円~600万円と幅がありますが、一般的なサラリーマンと同じぐらいです。

大企業や歩合制の企業なら年収1000万円以上も目指せる資格ですが、「人による」というのが正直なところです。

宅建の勉強方法

独学

  1. 試験内容を正確に理解する
  2. 勉強の戦略を立てる(どの科目を優先して勉強するかなど)
  3. テキストを軽く1周して大まかに理解する
  4. 過去問を繰り返し解く
  5. 過去問で分からない問題があったらテキストに戻って確認する

【独学の注意事項】
※テキストだけで勉強しすぎてはだめ
※ノートはとらない→過去問を重視
※過去問はなぜその答えになるかを説明できるようにする

通信講座

通信講座で宅建の勉強をする場合は、まず自分にあった通信講座を選びましょう。

「テキスト重視」「スマホ学習重視」「低価格」「講師の良しあし」「その通信講座内の合格率高い」などさまざまな比較基準がありますが、自分がどれを重視して選ぶのかが重要です。

例えば、「低価格」の通信講座で勉強したいなら月額980円~で講義動画と問題演習が使い放題の『オンスク.JP』がおすすめです。

「通信講座内の合格率高い」通信講座で勉強したいなら65.9%の合格率を誇る『フォーサイト』がおすすめです。
通常の合格率が15~17%ほどなので、フォーサイトの合格率が異常に高いことが分かっていただけると思います。

まとめ

宅建の資格概要や試験内容などは大まかに理解していただけたと思います。

宅建を受けるか受けないかはあなた次第ですが、宅建を受けて損はないですし、他の資格と比べてもコスパがかなり良い資格なので、ぜひ取得を目指してみることをおすすめします!